ザルボ(持出しソケット)が六角レンチで外れない・・・「f様邸の漏水修理」4

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乾式コアドリルで穴開け「f様邸の漏水修理」3からの続きになります。

fさんの給湯配管やり直し工事で蛇口の取り付け口に使われているザルボが六角レンチで外れないものが使用されていました。

管内を覗き込むと6角レンチを差し込める形状ではないんですよね。( ̄  ̄;)

穴は円形で六角レンチが使用できる状態ではありません。

おそらく混合栓の取り付け脚と同時に締め込みをしたのではないかと推測します。

このザルボが使われていたのは、かなり以前で最近は殆んど見掛ける事はないのですが、運が悪ければ、この様なザルボ(持出しソケット)に出くわすことがあります。

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現在使われているザルボ持出しソケット(Amazonでの検索結果)の穴の形状はこの様な多角形の穴になっていて六角レンチを穴に挿入して回す事で取付け・取外しが容易に出来るようになっているのですが・・・

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万が一穴の形状が多角形の穴でなくて円形だった場合、どうしても取り外す必要があるときは、どうすれば良いかということについて少し考えてみたいと思います。

私の知っている方法で、一番無難なやり方、画像は無いのでイラストで紹介します。

①壁面がタイル仕上げの場合ザルボの周り5~7㎜ほど-ドライバーなどでハツリ込みしてコーナーレンチ等を使ってザルボを弛める。

最初のハツリ込みは出来る限り小さくし、それでも駄目な場合に少しずつ周囲の幅を広げコーナーレンチで試しながら進めていくのが良いのではないかと思います。

大きくハツリ過ぎて蛇口の座金で隠れない場合は、大きめの座金も売られているのでそれを利用して復旧するといったやり方です。

ここで気を付けたい事は、パイプレンチなどを使ってザルボを弛めるときに鉄管をねじ込んだ状態で片手を短管に添えながらコーナーレンチで弛めるようにすることです。

要らぬ方向に力が要ると折れなどの心配もありますからね。( ^_^ ;)

それに、何もねじ込んでない状態でレンチを噛ませ力を加えると、変形して外し辛くなる場合もあるかもしれません。

コーナーレンチで3_R

 

壁がタイル張りの場合は、上記の方法で良いのですがステン板張りでザルボの周囲にスペースが取れず、コーナーレンチを噛ますことが出来ない時など・・・・

一か八かの方法になりますが・・・

②既存の配管が万が一使用出来なくなってもかまわないほどの覚悟があれば・・・( ^_^ ;)

プラグ、単管、パイプなどをザルボに強く締め付けします。

このときシール等は一切巻く必要はありません。(㊦画像はプラグでシールを巻いているように見えますが、プラグは使い回しをしているので締め付け部には巻いていない状態です。)

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そして、弛めると・・・プラグにザルボが付いて外れるというものです!?

乾式コアドリルで穴開け「f様邸の漏水修理」3では②の方法で何事も無く簡単に外すことが出来ました。

これは、過去に鋼管エルボに取付けてあったザルボを取外しすることで数回試みています。

締め付けは口径1/2の鉄管をパイプレンチを使って強く締め込む訳ですから内部のザルボ、エルボ、パイプなどに割れ、折れなどが発生する場合も考えられます。

何回も書くことになりますが・・・一か八かの方法です。( ^_^ ;)

注意・・・今後、使用しなければいけない配管の場合、最悪の状態(内部の配管の割れ、折れなど使用できない状態)になってしまう可能性も十分あります。試みる場合は自己責任でお願い致します。

③内径レンチを使用する。

この工具は全く使用したことがありません。

仕様には使用できる管の種類:配管用炭素鋼鋼管、給水管(装飾用クロムニップル等) 適用される管の呼び寸法:15Aと書かれいるのでザルボ(持出しソケット)に使用出来るかどうかは分かりませんが、機会があってレポートする機会があればと思っています。

f様邸では、②の方法でプラグと一緒に奥側から上手く弛めることが出来ました。(= ̄▽ ̄=)V

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HTパイプで配管をやり直し「f様邸の漏水修理」5へ続く