最近の排水工事では殆ど使われなくなったコンクリート製タメマスですが、我が家のタメマスも年月の経過と共にマス内のパイプ貫通部分、マスの底などのモルタルが剥がれたり侵食されたりと老朽化が目立ってきています。
そして、それが原因で排水が漏れ出しマス周辺のコンクリート下に空洞ができて、そこがゴキブリの温床になった色々と問題が起きています。
当時はコンクリート製タメマスが当たり前の時代でしたからね。
この家が建ってからモルタル補修を二度ほど行っていますが、今回は補修ではなく思い切ってコンクリート製から樹脂製のタメマスに取替えすることにしました。2019-05-22
マスの位置によっては取替えするのに時間が掛かることがありますが、場所によってはその日に完結することが必要です。
完成するまで水を使わないようにしてもらえれば良いのですが、特に台所の排水マスなどは尚更そういう訳にはいきませんからね。
時間を考慮しながら作業を進めて行きます。
コンクリート製排水マス及び周辺を電動ハツリハンマーで取り壊し
周辺は水道・排水パイプ・ガス配管など集中しているところでもありますから慎重に・・・
このマスにつながっている流入、流出パイプは4本です。
右側の65φVUパイプはそのままにして、残った3本の排水パイプをつなぎ易い箇所で一旦切断
コンクリート製タメマスの底部分も全て取除き
樹脂製タメマスの深さに合せて土も掘り起こし
マスを置く前に地固めのためブロックなどでしっかり転圧
樹脂製タメマスに取替えるにあたり一番頭を悩ましたことは樹脂製タメマスに排水パイプを接続するための穴を開けること・・・
樹脂製タメマスにはマス用シールパッキン(楽天市場)に合った穴を開ける必要があるのでどうしても排水マス用ホルソー(楽天市場)が必要になります。
この場所のマスには50φVU、65φVU、75φVUの3種類の穴を開けなければならないので、3種類のホルソーを揃えるとなると結構な金額になりますからね。 ^_^;
排水マス用ホルソー径と同じ穴を引き回しノコで少し小さめに開口して、その後、半丸ヤスリで正確な円形の穴に整え、マス用シールパッキンが入り込む状態にすることも考えましたが、開口する面が平らでなく丸みを帯びていてマス用シールパッキンに合った正確な穴を開けるには時間を要することになりそうです。
そして、上手く開口できていなければパッキン周辺から水漏れということにもなりかねません。
出来るだけ費用が掛からず、最も楽な方法を模索していたところ、友人にホルソーを借りること出来ました。
開口位置を採寸し、樹脂マスに墨付けしたしたマスを友人宅に持ち込み、穴を開けることが出来ました。 (^_^)V
パッキンを付けないでマスを置いてみます。
開口位置は全く問題なし!
穴の開け間違いを修正する方法はありませんから開口位置の採寸が重要になります。
マス用シールパッキンにはマスの肉厚と同じ幅の溝があり、パッキンの溝をマスの切り口に押し込みながらパッキンを差し入れ
パッキンを取付
専用のグリスをパッキン周囲に塗布してパイプを差し込みしやすくします。
流入側の65φVUパイプを樹脂製タメマスに差し込み
切断した流入側の75φVUパイプはソケットを使ってマス内への差し込み長さを調整して配管
ガス埋設管の下に潜らせたいので、パイプの寸法を採寸して掘上げた溝の中で組立
マス内へパイプを深く差し込み、チーズ側の差込代を作って接着剤を塗布して、チーズと接続
この後、パイプを引き戻しながら、もう一つのチーズとも接続し配管完了
コンクリート製タメマスの場合はモルタルに急結剤などを配合しても水を流せる状態までには一定の時間が必要ですが、樹脂製タメマスの良さは接続後すぐに使用ができる事です。
樹脂製タメマスはサイズが数種類ありますが、台所の排水パイプが接続されていてゴミ溜まりが最も多い場所ということもあって350型を選択しました。
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この後、土間のモルタル補修などの作業が残っていますが、他の予定もあって次回作業は数ヵ月先の二期工事に・・・ ^_^;
全て仕上がるまで樹脂マス蓋の表面に傷が付かないように裏面で使用しています。