TOTO C720 S721B
トイレの流れる水が異常に少ないです。
品番はTOTOのC720になります。2012.3.22
蓋を少し持ち上げ水位の確認をしましたがちょっと見た感じではロータンク内の水の量がかなり少ないです。
ロータンクの蓋を取って内の水のたまり具合の確認をしてみることにしました。
ロータンクの蓋はボールタップとジャバラ管でつながっています。蓋裏の手洗い吐水口部分に樹脂の袋ナットで取り付けられています。
ナットを左に回せばホースを取り外すことが出来ます。
水位が低くオーバーフロー管のWL表示よりかなり低い位置にありますが・・・・・。
水は止まっています。
水位調節のリングを節水のため故意に調節してあるのかな・・・・。
この状態で水位調節のリングで正常な水位へ調整をしてみることに・・・。
リング(白色)は固着のためかどちら側にも回りません。
分解の為、ロータンクからボールタップを取外します。
-ドライバーを使って止水栓で水を止めます。
ロータンク用給水管(L管アングル給水管)のストレナーの袋ナットをゆるめます。白い部分がストレナーです。
多くのゴミが溜まっています。流水で歯ブラシを使用しゴミの掃除をします。
サイフォン、サイフォンゼットは補助水管(黒色のホース)がオーバーフロー管に取り付けられているので引き抜いてしまいます。
ホースはオーバーフロー管にクリップで挟みこんであるだけです。
ボールタップを取り付けてあるツバ付きナットをゆるめボールタップ本体をロータンクから外してしまいます。
この部品手洗い付きボールタップを分解します。
二箇所の蝶ネジを外してしまえば簡単に分解することが出来ます。
調整リング(白色のプラスチック)のところで二つに分解することが出来ます。
バルブ部分の上側を持ってまわし切ると二つに分かれます。この調整ネジ部分が固着していました。
ネジ山の変色具合から見たところでは調整ネジが一杯に伸び切っていた状態で作動していたと見受けられます。おそらく水位調節のリングを節水のため調節してロータンク内の水の量を少ない状態にして使用していたのではないかと思われます。
特にサイフォン、サイフォンゼット式は水量の少ないままでの使用はサイホン作用を起こすことが出来ない為、汚物が流れないなどトラブルになるので正常な水位を確保することが大切です。
この部品の先端部分にゴムパッキンが装着されています。
水の止まりが悪いなどの場合はこのゴム部分だけを取り替えることが出来ます。
黒色の部分がパッキンになります。ホームセンターなどでこの部分だけ部品として売られています。
左側が調整できる位置、右側が調整リングを下げてロック状態です。
分解した部分を組立て後ロータンクに取付し、止水栓を開にし調整リング(白色のプラスチック)で水位の調整をします。
上部から見て左方向に調整リング(白色のプラスチック)を上げたまま廻すと水位を下げることができ
右方向に廻すと水位を高くすることができます。
廻し終わったら調整リング(白色のプラスチック)を下げてロック状態にしてください。
調整リングは下げた状態では回らないようになっています。
ロータンク内の水位を調整リング(白色のプラスチック)で、オーバーフロー管のWL表示を見ながらWLのラインに少しずつ合わせていきます。
これで水位の調整は終わりです。
「K様邸の設備点検」はすべてお任せしますということなのでロータンク用給水管(L管アングル給水管)の取替えも同時にする事にしました。